腹をすかせたキツネが、
支柱から垂れ下がるブドウを見つけた。
取ろうとしたが届かない。
立ち去り際に独り言。
「まだ熟れてない」
“できないことを何かのせいにしてごまかす人がいる”
環境や状況のせい、他人のせい、タイミングのせい……
人は、“できない理由”を外に求め、自己正当化してしまいがち。
しかし、そんな理由を並べているうちは、成長への軌道は開けない。
10年以上、自宅に引きこもっていた男子部員。
先輩に励まされ、弘教に挑戦した。
対話した友人が、次第に悩みを打ち明けてきた。
自信がない。○○が憎い。○○に困っている――驚いた。
まさに自分の変えたい部分。友人が自身の“鏡”の存在だと思った。
弘教を実らせた彼は胸を張って語る。
「対話は、弱い自分と向き合い、変わるためでもあるんですね」
池田先生は小説『新・人間革命』につづっている。
「仏法者というのは『自己挑戦』の人、『自己対決』の人です。
我即宇宙ですから、自身を征する人は一切に勝つことができます」
「人のせい」から「人のおかげ」へ。
「逆境だから無理」から「逆境だからこそ成長できる」へ。