落語家の林家木久扇さんが喉頭がんになった時のこと。



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落語家の林家木久扇さんが喉頭がんになった時のこと。

しゃべる商売なのに声が出ない。

弱気にならないように“体から出ていけ!”と毎日、がんを叱りつけた。

それを聞いた医師からは「とてもいいことだ」と褒められたという。
(2016年9月9日付「河北新報」)

不安や臆病といった後ろ向きの気持ち。

それとは逆の、確信や負けじ魂――

これらは共に心の中にある。

“もはや、これまでか”という難局を乗り切る力は、
外から借りるものではなく、自身の心の中から取り出すものである。

生花店を営み、フラワーアーティストとして活躍する宮城の壮年。

14年前の入会当初、先輩から
「“願いとしてかなわざるはなし”の信心だよ」と言われ、夢を書き出した。

「花で世界に通用する実力を付け、広布のお役に立つ」

だが事故で大けが、事業の挫折、子どもの大病……
間断なく続く試練に周囲も心を痛めた。

それでも彼は毎回の本部幹部会(中継行事)
の壇上を飾る装花を見ては、自分を奮い立たせた。

不屈の年月を経た今月、
彼の手による装花が「新生・東北総会」の舞台を彩り、SGIの友を迎えた。

踏まれても踏まれても、
なお立ち上がる負けじ魂の人から、幸福の種子は奪えない。

厳しい冬を耐え、必ず、爛漫の春を勝ち飾る。(城)