宮崎県内の海岸で、
アカウミガメの産卵が始まった。
実は日本は、世界有数のアカウミガメの産卵地。
太平洋側を中心に産卵が確認され、
北太平洋では唯一の産卵地となっている。
環境省の「ウミガメ保護ハンドブック」によると、
エサが豊富な米カリフォルニア半島の沖合を目指す。
そこで成長したアカウミガメは、
産卵のために再び日本へ戻ってくるのだが、
子ガメが親ガメほどの大きさになるには、
約30年もかかるそうだ。
長旅を経て、
夜の浜辺で静かに産卵するアカウミガメがいとおしくなる。
カメと言えば、
法華経に説かれる「盲亀浮木の譬え」を思い出す。
深い海の底にすむ「一眼の亀」は苦しみから逃れるため、
自分にぴったり合う栴檀の浮木に出あうことを願う。
ところが、海面に浮上する機会は千年に一度。
その時、
大海原で条件を満たした浮木に出あうことは極めてまれなことから、
正法に巡り合うことの難しさを教えている。
(御書779ページ)と。
仏法に巡り合えた喜びと感謝を忘れまい。
師と共に、同志と共に前進する世界広布新時代の今こそ、
千載一遇の「天の時」である。(誼)