物理学者の寺田寅彦は...
随筆家としても...
名を残した...ユニークな...
視点と思考から繰り出す...
文章には...思わず膝を...
打つことも多い...物を...
書くのには頭と眼と...
手だけでいいと...
思っていたのは誤りで...
あった...書くという...
仕事にはやっぱり...腹や...
腰も入用なのである...
これは筋肉痛になった...
寺田の実体験からの感想...
だが...全身全霊で書くと...
いう...執筆の心構えと...
しての...深意をも...
突いている...文字通り...
身も心も削って書いた...
歴史家として脳裏に...
浮かぶのは司馬遷だ...
史記...全130巻は...
歴史文学の傑作として...
今も広く読まれている...
同書作成の途中...戦の...
敗将をたたえた行為が...
皇帝の怒りを買い...
その屈辱を克服させた...
のは...高い志だった...
司馬遷は書簡に記した...
これを書き終え...世に...
伝えられるなら...1万回...
処刑されても悔いはない...
と...そこには正しい書を...
後世に残さんとする...
使命感がたぎる...
本を読むことは...書き手...
と...読み手の魂が...
打ち合う...精神の格闘...
ともいえよう...
池田先生は...読書し...
抜いた人が...最後に勝つ...
負けじ魂を朗らかな...
心根の中に培う秘訣も...
読書であろう...と...
述べている...きょうから...
読書週間が始まる...
大いに心を鍛えたい...