野球のWBC
(ワールド・ベースボール・クラシック)で、侍ジャパンの快進撃が目覚ましい。
世界一奪還へ期待が膨らむ。
各チームとも活躍が光るのは、やはり大リーガー。
今でこそ人種も多様だが、70年前は白人選手しかいなかった。
黒人初の大リーガーは、ドジャースのジャッキー・ロビンソン。
数々の差別と罵詈罵倒にさらされた彼を、球団の会長らは支え続けた。
会長は、
差別する人に対して「不条理な悪口を口にすることで、
むしろドジャースの三十人を結束させて、団結させてくれた」
「最高の働きをしてくれた」
と“感謝”していたことが、
ロビンソンは忘れられなかった
(宮川毅訳 『ジャッキー・ロビンソン自伝』 ベースボール・マガジン社)
弘教の実践を貫いた草創の婦人部の先輩は、
貧しい身なりを嘲笑され、行く先々で悪口を浴びた。
だが「話を聞いてくださって、ありがとうございます」と頭を下げ、
「宿命転換させてもらえるからありがたい」
と感謝するのが常だった。
苦難に感謝する――決して容易に言えることではない。
それは“一人立つ”
その心ありて、「歴史」は開かれる。(鉄)