「われは湖の子 さすらいの……」

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「われは湖の子 さすらいの……」

で始まる「琵琶湖周航の歌」は、
旧制第三高等学校(現・京都大学)の寮歌。

今年、誕生100周年を迎える。

作詞は水上部(ボート部)だった小口太郎。

1917年6月28日、
滋賀・高島市今津の宿で仲間に披露し、当時、学生の間で流行していた。

「ひつじぐさ」(吉田千秋作曲)の曲に合わせて歌ったのが誕生の瞬間といわれる。

71年9月5日、琵琶湖畔に滋賀研修道場(米原市)が開館。

記念して開催された第1回「琵琶湖フェスティバル」で、
高等部員46人がこの歌を合唱した。

じっと聞き入っていた池田先生は、
「ここで『琵琶湖周航の歌』を聞くと長生きする思いがする」

と語り、「もう一度みんなで歌おう」と提案。

参加者と一緒に何度も歌った。

10年後の81年11月23日、
先生は再び同研修道場で“周航の歌”を聴いた。

会長辞任後、初の訪問である。

心を込めて歌った婦人部合唱団に、「天の曲 幸の声あり 琵琶湖かな」

との句を贈った。“周航の歌”は、

日本一大きな湖を、自らの力でこいでまわった学生が、
大正ロマンの気風の中で詩情豊かに歌い上げた“青春賛歌”。

歌詞の最後は、創価の同志の心意気とも響き合う。

「黄金の波に いざ漕がん 語れ我が友 熱き心」(糀)