沖縄・那覇市の3大祭りの一つ...
「那覇ハーリー」が5月の連休に開催される。
祭りのメインはハーリー競漕。
地域対抗をはじめ、中学校対抗や職域対抗などもにぎやかだ。
爬竜船と呼ばれる小船に32人のこぎ手と、
船首部分に鐘打ち役、船尾にはかじ取り役が乗り込み、速さを競う。
本番が近づく今、早朝や夕刻には、
あちこちから練習に励む鐘の音が聞こえる。
20年以上にわたり、ハーリーのこぎ手を務める壮年に話を聞いた。
「大切なのは鐘打ちのリズムに、
全員が呼吸を合わせて櫂をさばくことです」と。
どんなに力や技術のあるこぎ手をそろえても、
櫂をこぐタイミングがバラバラなら力はそがれ、スピードに乗ることはできない。
逆に、皆の呼吸が合えば、ぐんぐん勢いは増していくという。
御書に「殷の紂王は、
70万騎の大軍でしたが『同体異心』であったので、戦いに負けました。
周の武王は、800人でしたが『異体同心』であったので、
勝ったのです」(1463ページ、通解)と仰せの通りである。
異体同心の団結とは、個性を抑えるものではない。
大目標に向かって、心一つに切磋琢磨する。
そのなかで一人の力が最大限に引き出され、想像を超えた大きな力となる。
「5・3」から「7・3」へ、「一人」が輝く団結の前進を開始したい。(結)