かつて長寿の双子姉妹として人気を博した、きんさん・ぎんさん。

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かつて長寿の双子姉妹として人気を博した、きんさん・ぎんさん。

妹の蟹江ぎんさんの4人の娘さんたちも、
負けず劣らずの長寿姉妹で、平均年齢は98歳になる。

彼女たちの“元気の秘訣”は、
毎日のように集まって「おしゃべり」することだった。

長寿医療の研究者が調べたところ、
4姉妹が自由に会話している時、脳の血流が増えていることが分かった。
(石川恭三著『沈黙は猛毒、お喋りは百薬の長』河出書房新社

脳の血流が増えると、神経細胞が活発になり、
認知症の予防や、抗うつ効果も期待できるといわれる。

「健康社会」を考えるうえで、人と人との対話や交流は欠かせない要素だ。

先ごろ、91歳で入会した婦人が語っていた。

「学会に入って20歳、いえ30歳は若返りました(笑い)」。

世代や立場を超え、和気あいあいと励まし合う。

成功談だけでなく、時には失敗談も愉快に語り合う。

そんな学会の世界で今、彼女は新たな人生を謳歌している。

「おぼしき事言はぬは腹ふくるゝわざ」と『徒然草』にある。

礼節をわきまえ、愚痴や文句を慎む姿勢は大切だが、
思ったことを言わず、我慢し続けるのは体にも障る。

互いを敬いつつ、どんどんしゃべって知恵を出し、元気を出す。

日々の学会活動は“最高の健康法”だ。(誠)