今月26日の午前8時30分。
大雨の中、人の列ができていた。
広島平和記念資料館の東館がリニューアルオープン。
多彩な手法で「どう伝えるか」に工夫が凝らされていた。
「大工の原さん」「洋服店の新藤さん」……。
72年前、そこには家々が立ち並んでいた。
庶民の生活、それぞれの幸せを1発の原子爆弾が奪った。
後年、跡地に同館が建設。
同館でボランティアを始めた婦人部員。
広島に生まれながらも、無知な自分を悔いた。
「人類の 中より選ばれ 広島に 戦う使命を 誇りと功徳に」
かつて池田先生が詠んだ和歌を胸に講習会に出席し、
現在は館内で展示説明を行う。
平和を願う母の心を、高校3年生の息子も継いだ。
英検準1級に合格し、第10回「全日本高校模擬国連大会」
に初出場。選抜された高校生と英語で討論した。
「将来は国際社会に貢献したい」
と誓う。
学会の広島池田平和記念会館は、
出兵する兵士を訓練した「東練兵場」の跡地に立つ。
今、ここから平和を創る青年たちが羽ばたく。
“二度と悲劇を繰り返さない”
「ヒロシマの心」を世界に伝えるために。(子)