東京・調布駅前の商店街に「妖怪」がいる。
一反木綿、ねこ娘、目玉おやじを頭に乗せた鬼太郎……
ご存じ、「ゲゲゲの鬼太郎」の像である。
自宅の仕事部屋には、
ドイツの文豪ゲーテの格言を紙に書いて張っていたという。
太平洋戦争勃発後、
水木青年が...“人生とは何か”...と悩み、
答えを求めた相手がゲーテだった。
兵隊に召集され...
『ゲーテとの対話』
の文庫本を雑囊に忍ばせて戦地に赴いたとの逸話も...
20代には、戸田先生のもとで文豪の作品を学びに学ぶ。
以来、折に触れ、ゲーテを通して友に励ましを送ってきた。
と詠んだこともある。
ゲーテは文豪シラーをはじめ、
英国の歴史家カーライルやロシアの詩人プーシキン等とも、
積極的に交友を結んだ。
「何事かをなしとげようと思ったら、他人の協力と刺戟が必要だ」
(山下肇訳)と考えたからだ。
思えば「ゲゲゲの鬼太郎」も、
個性豊かな仲間と協力して悪い妖怪と戦い、
平和な世界を築こうとする物語。
立正安国を目指す創価の運動もまた、友情と団結の力で進んでいく。(之)