小学4年生の子が、宿題で日記を付けていた...

イメージ 1


小学4年生の子が、宿題で日記を付けていた。

父が偶然、見てみると、どうもおかしい。

一緒に出掛けたはずの日に、
自分の知らない、全く別の行動が書いてある。

不思議に思って尋ねると、
これは「他人日記」だという。

つまり“自分ではなく友達の日記を、友達になったつもりで書く”
という宿題なのだ。

例えば友達が公園に行ったとする。

その子がどんな遊具が好きで、誰と遊んで、何を思ったかなどを、
自分なりに想像を膨らませながらつづっていく。

日記には直接、友達に聞いたことも含まれていた。

その中で友達の長所に気付いたり、
自分と共通する部分を発見したりするという。

他者の気持ちを想像することは、
子らの心の成長に欠かせないばかりでなく、大人にも大切な姿勢だろう。

人の気持ちは常に動いているもの。

“相手は分かってくれている”

と決め付けず、人情の機微を理解し、念には念を入れ、
誠意をもって思いを伝えることが必要な時もある。

御書に
「友達の一日に十度・二十度来れる人なりとも千里・
二千里・来れる人の如く思ふて礼儀いささか・をろかに思うべからず」
(1527ページ)と。

日常的に触れ合う友にも、
遠くの友にも真心を尽くすのが仏法者の振る舞いであり、
広布を開く道であることを忘れまい。(行)