平和学の父...

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平和学の父
ガルトゥング博士が以前、学生にこんな質問をした

二つのみかんを3人で分けるには
50通りの方法を考えて下さい
 
悩む学生に4つの例をあげた
                                             
細かくしてケーキを焼き、3人で食べる

種をまき、10年後、実ったミカンをわける

3人が協議して、お腹をすかした少年にあげる

何もしない? ミカンの美しさを3人で楽しむ

答えは一つといった思考法に慣れているだけに
目から鱗が落ちる思いだったと博士は語る

実際に紛争や衝突が起こった時
解決の方法が多ければ多いほど、回避できる

そのためにも
多くの意見を出し合うことが大切
それが平和教育にとつても大事なポイントである

かつて中米のエルサルバドル
12年にも及ぶ内戦を終結させ
平和の道を歩んだことは記憶に新しい

対立する勢力が対話のテーブルについた原因は
相手をうち負かすことは
永遠にできないと悟ったからだった

世界各地では今も
紛争が続き
多くの市民が犠牲となっている

やられたらやり返す
という唯一の倫理ではいつまでたっても解決の道は開けない
相手の立場に思いをいたし

勇気ある対話で自分発の平和運動を広げていきたい