頑張れよは...さよなら...

臨床心理学者の...

河合隼雄さんと...

小説家の小川洋子さんの...

対談を読み...はっとした...

生きるとは...自分の...

物語を...つくること...

小川さんが...

日常の中で...何げなく...

相手を励ましている...

つもりでも...むしろ...

中途半端に放り...

出していることがある...

と...語ると...河合さんは...

それはつまり切っている...

ということです...と...

答えた...励ましの言葉で...

頑張れよ...っていうのは...

つまり...さよなら...

と...いうこと...だから...

僕らは...頑張りや...は...

言わんと別れるんですね...

あなたが持ってきた...

荷物は...

私も持ってますよ...

っていう態度で別れる...

切る...とは...いつの間にか...

人ごと...になっていると...

いうことだろう...相手の...

心に寄り添うことが...

いかに難しいか...自分の...

心が相手の心から...

離れれば...どんな...

励ましの言葉も届かない...

がんを患った...

1人暮らしの青年は...

かたくなに心を...

閉ざしていた...同じ病を...

経験した先輩が訪ねると...

せきを切ったように...

話し始めた...先輩は話を...

きちんと聞き...大変...

だったね...と言って共に...

苦しみながら...自らの...

闘病体験を通して...

励ました...青年は...

先輩の心が自分のそばに...

あると感じたに...

ちがいない...相手の...

立場に...

思いをはせる...この...

想像力を...働かせる...

努力は惜しむまい...