「すみだ北斎美術館」が先月、東京・墨田区にオープンした。



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すみだ北斎美術館」が先月、東京・墨田区にオープンした。

日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎に関する作品が展示され、
多くの来場者でにぎわう。北斎の代表作といえば“赤富士”の通称で知られる「凱風快晴」。

「凱風」とは南風を指す。晴れた朝、南風が吹く中で赤みを帯びて輝く富士。

その一瞬を捉えた作品とされている。

中国の古典『詩経』に「凱風南自りし、彼の棘心を吹く」とある。

「棘心」は育てにくい茨の木の芯。

「凱風」はそんな茨にも隔てなく吹き、成長への滋養を与える。

自分を育ててくれた母親へ感謝を込めたとされる一節だ。

北斎が描いた、快晴に映える富士も、雲を吹き払う凱風という存在があってこそ。

そう思うといっそう趣が増してくる。

「凱」の文字には「和らぐ」との意味もある。

穏やかな懐の深さに通じるのは、学会婦人部の姿だ。

青年の成長を願い、信心の開花を信じて励ましの風を送る。

その温かさは、頑なになりがちな青年の心をほぐし、成長を促してきた。

池田先生は「慈愛の婦人部に背中を押されてこそ、
無数の青年たちは威風も堂々と羽ばたいていく」と。

今、世界各国で巣立つ若き地涌の人材群。

その一人一人の陰に、創価の母たちの祈りと行動があることを忘れまい。(値)