ある女の子が疑問を口にすると、教室に笑い声が。
分厚い眼鏡を掛けた教師が「うん、いい質問だ」と、豊かな発想を褒めた。
そして「先生は、龍宮城では汚れ物が出なかったのかもしれないと思うな」と続けた。
戸田先生の私塾「時習学館」での一こまだ。
「戸田先生は私たちがどんな質問をしても、けっしてバカにせず、
現在、創価班・牙城会大学校の集いが、各地で活発に行われている。
発心したばかりのメンバーも多く、率直な質問や素朴な疑問が次々と。
その求道の心をたたえつつ、大学校スタッフが真正面から答える。
その誠実な姿に心打たれると、多くの大学校生が語っていた。
大学校では、年間目標の一つに「小説『人間革命』全12巻の読了」を掲げている。
第1巻には、時習学館の様子を通し、
「どんな子どもでも、優等生にしてみせるというのが、彼の教育実践の確信であった」と。
「人材を見極める」よりも、まず「全員が人材と決める」――これが人材育成の基本精神。
相手を慈しみ、信じ抜く心である。(速)