真っ黒な弁当箱が...
広島平和記念資料館に...
展示されている...
米...麦...大豆のまぜご飯...
千切りにした...
ジャガイモの油炒め...
あの日...母の愛情が...
詰まった弁当を携え...
13歳の少年は...
建物疎開作業に向かった...
原爆の炎が街を...
焼き尽くした...
母はうつぶせになった...
わが子の遺体を見つけた...
おなかの下に弁当が...
あった...戦後...思い...
出すまい考えまいと...
すればする程...下腹から...
熱いものが込み上げて...
きて涙を流し今日に...
至りました...と...
炭化した弁当箱は...
1発の爆弾が日常を...
地獄に変えたことを...
伝えている...ある...
被爆3世の女性部員は...
核兵器廃絶について...
関心を持たずにいた...
そんな時...被爆者の話を...
聞いた...私は...夕焼けが...
大嫌い...広島が真っ赤に...
燃えたあの日を...
思い出すから...
何げない風景でさえ...
惨劇を思い出すことに...
彼女は衝撃を受けた...
その後...日常の中に...
平和を築こう...と...
同資料館の...
ヒロシマ...ピース...
ボランティアに応募...
毎朝...平和への...
祈りを込め...周囲の友に...
接している...先生は...
日々の生活の中にこそ...
平和の種が芽を吹き...
花開く土壌がある...と...
戸田先生の...
原水爆禁止宣言...から...
66年...私たちの身近な...
行動にこそ...
核兵器廃絶...
への...直道がある...