文豪・夏目漱石のアンドロイドが公開され話題になった。

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今月、
没後100年となった文豪・夏目漱石のアンドロイドが公開され話題になった。

製作に当たって関係者が最も力を入れたのは、漱石の「表情」だった。

肖像画などから気難しい印象を与えがちだが、
実は落語や講談が好きなユーモアあふれる人物。

弟子たちの記録を総合すると、一番ふさわしい表情は「微笑」という。

そこでアンドロイドには、
微妙な顔の動きがプログラムされた(NHK・WEB特集)。

ほほ笑む漱石の顔が広まれば、作品の読み方も変わるかもしれない。

誰かの顔を思い出そうとすると、
笑顔や真剣な顔など、日頃から見慣れた表情が思い浮かぶもの。

ゆえに顔は「自分と社会をつなぐ接点」と、
中央大学・心理学研究室の山口真美教授は指摘する。

(『自分の顔が好きですか?』岩波ジュニア新書)。

とりわけ「笑顔」が大事だという。

例えば、人は笑顔を向けられると、脳の眼窩前頭皮質と海馬が活性化され、
褒められたような喜びを感じて、強く記憶に残る。

円滑な人間関係を築くうえで、笑顔は脳科学的にも欠かせないらしい。

笑顔には、安心と希望の連帯を生み出す力がある。

信仰の実践でつかんだ確信と歓喜を生き生きと語り広げながら、
明年も、笑顔の絶えない人間共和の世界を広げていきたい。(灯)