大人にとってはささやかな一言でも...
感受性豊かな子どもの心には敏感に響く...
感謝や期待、共感や信頼の言葉...
中でも“励ましの言葉”がどれほど大切か...
ある学校で行われた実験...
生徒たちの作文の余白に先生が助言を書き込む...
その後、作文の出来とは無関係に...
全体を二つに分ける...
一方の作文には“コメントを書きました”
とだけ記した付箋を...
もう一方には“あなたならもっと作文が...
上手になると思うのでコメントを書きました...
期待しています”との付箋を貼った...
結果は、再提出の数に表れた...
前者の生徒からは4割だったが、後者の生徒からは8割にも...
また後者は前者に比べ...
書き直した箇所が2倍ほどあったという...
短い言葉であっても...
子どもたちの意欲を引き出せることが示された...
(アンジェラ・ダックワース著、神崎朗子訳『やり抜く力』ダイヤモンド社)
たった一言の励ましにも、計り知れない力がある...
いわんや、心から成長を願う真心の言葉が届かないはずがない...
人材育成は...
ひとえに育成する側の決意にかかっているといえよう...
子どもの生命は本来、“成長したい”“伸びたい”
という息吹にあふれている...
大人の側も、時を逃さず、ためらうことなく...
未来部の友に真心の励ましを送りたい...(江)