広島平和記念資料館の9代目館長を務めた原田浩氏の講演を聴いた。
被爆50年の1995年、
米国・スミソニアン国立航空宇宙博物館で初の原爆展が予定されていたが、
退役軍人らの反対によって中止に。
それ以降も、同博物館では被爆遺品を扱う展示会は開かれていない。
原田氏は「B29爆撃機の展示キャプション(説明)には、
いまだにその成果だけが記されている」と指摘した。
先月14日、ある展示会が、
米南西部の原爆開発の地・ニューメキシコ州のロスアラモス歴史博物館の主催で行われた。
被爆2世で美術家の壮年部員と、
米国の女性画家が共同制作した現代アートが飾られていた。
壮年が撮影した折り鶴の写真に、女性が描いたハトを重ね合わせた作品。
女性の父親はかつてマンハッタン計画(原爆開発計画)に関わった人物。
一方、壮年の父親は爆心地から2・5キロで被爆した。
加害者・被害者という立場を超え、
「原爆が開発された地から、芸術の力で平和を発信したかった」
と2人は口をそろえる。
池田先生は、
「真に対決し克服すべきは、
自己の欲望のためには相手の殲滅も辞さないという。
『核兵器を容認する思想』です」と強調する。
核の脅威が叫ばれる時こそ、
“核は絶対悪”
という根源からの思考を手放してはならない。(柑)
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